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たかみ ゆえかの雑記ブログ。

舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」感想・レポ③

「呪いの子」レポ③です。
レポ①、レポ②はこちらから。

yueka.hatenablog.com

 

やっとここから感想を書いていきます。
舞台が終わった直後のメモに、後日詳細を書き加えたものになります。

ネタバレは極力しないようにしたつもりですが、
・何も情報を入れずに観劇したい。
・他人の感想・感情が事前に入ってくると観劇の邪魔になる。
と言う方はご注意下さい。

この先、
軽いあらすじ、登場人物紹介

クッションを挟んで、注意書き

ついに支離滅裂な熱いパッションだけの感想
が、始まります 笑
一緒に「うふふ」となってくれたら、幸いです。

 

 


あらすじ。

この「呪いの子」とは何なのか?をざっくりと説明します。

ハリー・ポッターシリーズの8作品目にあたる物語で、ハリーとヴォルデモートの最終決戦から19年の後を描いたものになります。

主人公はハリーとジニーの子供、アルバス。
そして、ドラコ・マルフォイの息子であるスコーピウスです。
周囲からいつも英雄の息子と言われるアルバスと、「あいつは実はヴォルデモートの子なんじゃないか」と噂されるスコーピウス。

スリザリン寮へと組み分けされた二人は親友となり、ホグワーツの学生として日々を送る事になるのですが・・・
ひょんな事からある重大な事件を巻き起こしていきます・・・。

「巻き込まれていく」ではなく「巻き起こしていく」と言うのがハリー・ポッターシリーズっぽいと思いませんか? 笑

一筋縄ではいかない二人。
それもそのはず。親世代がとんでもないので 笑

大人になったハリー達と、そんな親世代と比較されて育った子世代。
子供時代のハリーたちを知る私達に、再び魔法の世界を見せてくれるのがこの舞台「呪いの子」なのです。

 


登場人物 ざっくり説明。

・アルバス・セブルス・ポッター
 今作の主人公。ポッター家の次男。
 ポッター家初のスリザリン生になってしまった。
 英雄である父親に何かと反発。こじれた関係になっている。

・スコーピウス・マルフォイ
 今作の主人公その②
 ドラコとアストリアの一人息子。
 (喋って動くと)スリザリン生に見えない。

ハリー・ポッター
 19年前、ヴォルデモートを倒した英雄。
 今作では三人の子供を持つ父親。
 アルバスとの関係に頭を抱えている。

ロン・ウィーズリー
 二人の子供を持つ父親。
 いたずら専門店を経営。お調子者は健在。

ハーマイオニー・ウィーズリー
 ロンの妻。
 魔法大臣。やっぱり賢さはピカイチ。

・ドラコ・マルフォイ
 スコーピウスの父親。
 息子とは多少ぎくしゃく。
 今作一番「大人になったな・・・」と感じるキャラクター。

・ジニー・ポッター
 ハリーの妻。アルバスの母親。
 強くて格好良くて優しい母親になった。

・デルフィー二・ディゴリー(デルフィー)
 エイモス・ディゴリーの姪で、セドリック・ディゴリーの従妹。
 体の不自由なエイモスの介助をしている。
 アルバスとスコーピウスの助けになってくれると言う。

 


 

 

 

※この先、ネタバレが含まれる可能性があります。ご注意下さい。

※また、できる範囲で手直ししたのですが、思い出しながら箇条書きにしたので
 時系列がバラバラになっているかもしれません。

※役者さんのお名前では無く、役柄(キャラクター名)で感想を綴っています。
 ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


感想。

【アルバスとスコーピウス】
アルバスとスコーピウスのセリフが聞きやすい。
原作を読んだ時のアルバスとスコーピウスがそこに存在していました。
「あ、アルバスとスコーピウスが生きてる」と思い、それだけでじーんとしました。
最初に二人が出会うのが列車の中。
アルバスが隣の座席に座って良いかと聞いた時、スコーピウスが嬉しそうにOKしてくれます。
ハリーとロンが同じ様に列車で出会って親友になっていくのを思い出すに、アルバスとスコーピウスが親友にならないはずはありませんよね。

 

【セドリック父】
セドリック父(エイモス・ディゴリー)のセリフの聞きやすさに度肝を抜かれました。
声が通るってこう言う事なのか、と。
その声量・声のハリの凄まじい事。
もしかしてそれは、悲しみに老いる事も忘れ、未だ息子の死の場面から動けず時が止まってしまっているが故なのかもしれません。
息子の事を考え続けた苦悩の年月とそれが報われるかもしれない希望を逃すまいと必死になる親の姿に、どうしようもなく切なくなりました。

 

【ロンはロンだった】
ロンで必ず起こる笑い。
セリフのコミカルさ、顔芸・・・表情がくるくる変わる感じが大人になっても「ロン」でした 笑
恥ずかしながら舞台と言うものが初めてだったのでこちら(観客側)は感情を押し殺して静かに観劇しないと駄目なのかな・・・と思っていたのですが、無理でした 笑
ロンが喋ると老若男女、皆が笑ったりニコニコしたりしていました。
素晴らしい、太陽の様なキャラクター(役者さん)ですね。

 

売店のおばちゃん】
列車の売店おばちゃんが優勝。
イキイキしてたで賞&パンチありすぎで賞。
ここは絶対にネタバレ無しで、劇場で体感して下さい。興奮する事間違い無いですよ!

 

【ジニー 母は強し】
ジニーがおばさん(ジニーやロンの母親)と同じ様にしっかりとした優しく強い母親になっていてそれだけで泣きそうになります。
原作(映画)のホグワーツでの最終決戦でバンバン魔法を使って敵を薙ぎ払っていたおばさんを思い出しました。
本当にハリーはジニーがいなきゃダメだ・・・。
今作では精神的にハリーをしっかりと支え、同時にダメな大人たち(ハリーを含む)に喝を入れる重量な人物でもあります。
割とドラコとも打ち解けている様子。

 

ハーマイオニー姐さんとローズちゃん】
ジニーと同じぐらいに、子供の時よりもさらに逞しくなったハーマイオニー
その中にもロンへの愛情がたっぷり詰まっていて、何と言うかご馳走様。
ローズちゃんはハーマイオニーの聡明さとロンのユーモラスな所を受け継いでいるのかな。
アルバスを気にかけつつ、スコーピウスの圧に引いているのを見て面白さと同時に「あ、そのあたりの事はその二人には上手く通じないんじゃ・・・」と心配になったりします。

 

【とにかくすごいシリーズ① 電話ボックス】
電話ボックスに吸い込まれるカラクリが何度見てもわからない。
じーっと見てみたけどわからない。何だあれ?魔法?

 

【今作コミカル枠 ドラコ・マルフォイ】
校長室の暖炉からスーン・・・って静かに滑らかに入ってくるドラコ。
この字面だけだと何のこっちゃって感じでしょうが、とにかく暖炉から静かに滑らかに美しいフォームで入ってくる(登場する)ドラコを見れるのはこの舞台だけって事は大声でお伝えせねばなりません!
所作一つ一つが「あ、ドラコ・・・と言うかマルフォイ家・・・」と言う感じです。
そんなお貴族で良い所のお坊ちゃまが染みついているドラコが、所々でハリー一行に染まっていくのが本当に面白い。
気付かない内に大事に巻き込まれているし、息子の事が心配でストレスでどうにかなりそうになっていて本当に面白可哀想・・・。
でも、自分の中の価値観の崩壊や、子供の頃に言葉にできなかった事を伝える等、楽しむ・面白がる事ができている辺り「ドラコが大人(親)になってる・・・」と感動します。

 

【不器用の化身 ハリー・ポッター
一応事情はあるのだけど、ハリー・・・
「ああああ、言葉が足りなああい!」と言う所があるかと思いきや、
「ああああ、余計な事言いすぎ(やりすぎ)!」と言う所もあって、
なんと言うか「思春期で英雄の息子であるアルバス」と言うのを抜きにしたとしても不器用がすぎる!!
でも、アルバスの行動にイライラするのって、自分にそっくりだからって言うのもあるのかなぁなんて。
割と後先考えずって所や、怒りっぽい所なんかは、小さい頃のハリーそっくりだもの・・・。
それでも、じわじわとアルバスに近付こう・理解しようと必死になっている姿は最高に「父親」だなぁと思いました。
しかし大人のハリー、色気が・・・すごく、なんと言うか・・・良かったです!!

 

【原作も映画も舞台も可愛いマクゴナガル先生】
マクゴナガル先生が相変わらず可愛い。
厳しいだけじゃなくユーモラスと愛らしさがあるのがたまらない。
ドラコもマクゴナガル先生に対しては強く出れないのが良いですね!
校長室の暖炉前の床を汚す元生徒たちに滅茶苦茶ご立腹。

 

【ハリーも砂を吐くレベル ウィーズリー夫妻】
ロンとハーマイオニーのイチャイチャに、ハリーの素な「うわ、またかよ」が聞けるのもこの舞台だけですよ!
ハリーの様子からするにこう言った場面は度々目撃されるって事?
だとしたら、ローズちゃんとかも「またか」って思っている可能性はありますよね。
まぁ、喧嘩してるよりは良いけども・・・!

 

【優勝 嘆きのマートル】
マートルの完成度が優勝。
映画から出てきた?と錯覚するほどのマートル。
足をパタパタさせたり、相手の顔をじーっと見つめたり、所作一つ一つがマートルでしかありませんでした。
可愛く喋っていたかと思いきや、急に感情が爆発する場面なんかは、そう言うキャラクターだとわかっていてもビクッとなりました 笑
その感情の起伏の激しさがマートルの味なのですが、それを惜しみなく浴びれるこの舞台に感謝しかありません。
マートルにたじたじになっているドラコにも注目。

 

【実はやらかしてました ルシウス・マルフォイ】
「金ピカ(趣味)はマルフォイ家の好み」
ドラコのセリフなのですが・・・
・・・知ってた!!
会場の心が一つになった瞬間でした 笑
タイムターナーを懐にしまうドラコの手がお耽美で・・・心臓がグッとなりました。
ルシウスは色々やらかしていたらしく、下手すればもう一度アズカバン送りの危機だったらしいです。
なんと言うか結構危ない橋を何度も渡ってるルシウス。
けど、なんとかなってる。ある意味すごい。

 

【恐怖のディメンター】
ディメンターが怖すぎて鳥肌止まらず。
本気で「怖い!ここから逃げ出したい!」「席を立てるものなら立ちたい、怖い!」と思ったのは久しぶりでした。
布のふわふわした感じも物悲しく冷たく恐ろしい。
人外の動きを見事に演じている役者さんに震えました。
正直一番度肝抜かれたかもしれないです。

 

【一人三役】
ダンブルドアとスネイプ先生の役者さんが一緒って本当ですか・・・。
あと、セドリック父もって本当ですか・・・。信じられない・・・。
ダンブルドアのあまり上下しない滑る様な、少しよぼよぼした様な歩き方と、
スネイプ先生の長い裾を素早く翻すあのさばき方の違いを演じ分けている気がして・・・。素晴らしい。

 

【いつ、どこでも愛情深い人 スネイプ先生】
スコーピウスが話す事を全く信じようとしないスネイプ先生。
そんな頑ななスネイプ先生を突き動かすのは、やはり一人だけなんですね。
いつ、どこでも、どんな状況でも、心から愛しているのはたった一人の女性。
駄目だ、涙が出そうです・・・。
原作・映画でも割と(わかりにくくはあるけど)生徒思いのスネイプ先生でしたが、今作は更に「味方感」が強い様に思います。
冗談も口にする事もあるので、今までのスネイプ先生よりかは雰囲気が柔らかめ。

 

【とにかくすごいシリーズ② パトローナス】
パトローナスの表現がすごい。炎?なのかな?
こう、炎の灯ったパトローナスの人形を、役者さんの後ろで(顔を隠した黒子の様な演者さんが)操って動かしている感じです。
劇団●季とかのジャッカルとかを動かしているイメージですかね。上手く伝われば良いのですが・・・。

 

【好青年 セドリック】
セドリックの良い人具合が・・・。
「ありがとう」のセリフにみんなが「ありがとう」した瞬間です。
原作や映画でも思ったけれど、なんでこんなに良い人があんな事にならなきゃならなかったんだろうか・・・。はぁ・・・。

 

【とにかくすごいシリーズ③ 水中】
この舞台のすごい所は、本物の水まで使ってしまう所ですよね。
魔法の世界を表現するために本物の水を使います!ってどう言う事なんでしょうか(褒めてます)
「水槽(小型のプール)を舞台上に持ってきました!」って、凄すぎませんか?
それはそうと、水から上がった後のスコーピウスが前髪をピロピロ直すのが可愛いすぎで・・・。
髪型を気にする(きっちりセットする)あたりがマルフォイ家~!って感じがして、血を感じた瞬間でした。

 

【たどたどしいマルフォイ親子】
超不器用なドラコとスコーピウスのハグ。
ドラコといると急に弱々の甘ったれになるスコーピウス。
それでもスコーピウスが素直だからか、ハリーとアルバス程はこじれていないし関係は良好そうです。

 

【デルフィー】
前半のポリジュース薬を飲む場面なんかは、いたずらっ子の様な可愛らしいお嬢さんって感じだったのに、後半の妖艶さときたら・・・。
冷たくて鋭利な美しさってこう言う事を言うのか・・・と思いました。
誰か、一人でも良いから彼女を理解してくれる人はいなかったのかな。
ハリーの辛い生活から連れ出してくれた最初の友人がハグリットだった様に、デルフィーにもそんな人がいてくれたらな・・・と思って切なくなります。

 

【こちらも半泣き 許されざる呪文】
クルーシオされたスコーピウスの絶叫。こちらも泣きそうになります。
のけぞる背中が痛々しい。
魔法が体に触れ、激痛として全身に走ったその瞬間を背骨の反りで表現するなんて・・・。
見ていると苦しいししんどくなるとは思うのですが、観劇の際には是非注目して欲しい場面の一つだと思います。

 

【マグル(流行りもの)大好きウィーズリー家】
「ボコる?」のロンのセリフの意味が(良いお家柄故に)理解できないドラコ。
確かに父、母、親戚、妻や子もみんな「ボコる」なんて口にする人間じゃないですものね。
ロンの柔軟性がありすぎるだけな気がしますが・・・。
この「ボコる」がマグルの言葉なのか、若者言葉なのか、どちらの意味なのかわかりませんが、どちらにせよロンの適応力故のセリフなのでしょうね。
ドラコと同い年なはずなのに・・・笑
いつまでも少年みたいなロンのキャラクターにほっこりさせられます。

 

【我が君】
ヴォルデモートが観客席を端から端までジトーっと睨めつける場面で、ディメンターと同じように鳥肌が。
たったこれだけのシーンなのに、恐怖で動けなくなりました。なんなら泣きそう。
さすが闇の帝王。こんな奴をずっと相手にしてきたハリーって何なの?
死後も大勢の人間にその爪痕を残しているのって・・・。
ヴォルデモートの恐ろしさを再認識。

 

【何度も何度もカーテンコール】
カーテンコールでスコーピウスがぐんにゃり挨拶していました 笑
独特すぎます。でも「ああ、スコーピウスなら「そう」だよね」と納得。
この舞台はスコーピウスとロンが重くて暗い空気を中和しています!癒し担当です!!
3回程カーテンコールがありました。ずっと鳴りやまない拍手。
この様な素晴らしい舞台を観劇できた事、本当に本当に感謝しかありません。
この世に「舞台 呪いの子」を生み出して下さった全ての方に、感謝です。

 


 

さて。いかがだったでしょうか。
長らくお付き合い頂きまして、ありがとうございます 笑
ドン引きされましたでしょうか?
大丈夫です、私自身が一番自分にドン引きしておりますので!
こんなに長い感想になるなんて、思いもしませんでした。

この様に舞台初心者をも狂わす舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」
一生に一度は観劇した方が良い舞台かと思います!
観劇後、人生が潤う感じがしました。
一週間ぐらいふわ~っと魔法の世界の余韻の中にいた気がします。

舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」、現在絶賛公演中ですので、チケットを手に是非、赤坂へ行ってみてはいかがでしょうか。
ハリー・ポッターカフェでテイクアウトだけでも!

舞台を観劇したその瞬間、うっとりとする様な魔法の世界に没入する事間違い無しですよ!
二回目のチケットを狙おうかな、と思っている「呪いの子」にドはまりした現場からは以上でした~ 笑