いろいろ・ほどほど・どうどう

たかみ ゆえかの雑記ブログ。

浅い呼吸のこと。

皆さんは「ストレスが溜まっている・感じている状態は、呼吸が浅くなる」ということをご存じですか?
「何を今更、当たり前のことを」と思いでしょうが、意外と呼吸にしっかりと意識を向けてこなかった人は多いのではないでしょうか?
私もその内の一人で、最近になって自分の呼吸が今どういう状態にあるのかに意識を向けたのです。
ある日「私、今、呼吸が浅い・・・」と、ハッと気付きました。

今回はそんな「呼吸」「瞑想」についてお話したいと思います。

 


 

もくじ
 
 

 

1【ストレスは呼吸でわかる】

人はストレスを感じると心や体に不快な変化が現れます。
特に心へのダメージは時に体の不調よりも辛く苦しいかと思います。
最近、こんなことにお困りではありませんか?

・食欲が無くなる
・体がだるく動かない
・朝起きられない
・ため息が増えた
・笑顔が無くなる  など。

これらは比較的目に見えやすい変化ですが、もう少し初歩的な所。
つまり、人間にとって欠かせないものでストレスの度合いがわかったりします。

そうです。「呼吸が浅くなっていないか」ということです。
呼吸は意外と見落としがちな初期のストレスを知るサインなんです!

ストレスがかかっている時、体は緊張状態になっています。
人間の体は「緊急事態!呼吸を浅く・速くして戦闘態勢をとれ!」とヒートアップしています。

このヒートアップ状態を落ち着かせてくれるのが「深い呼吸・深呼吸」です。
深い呼吸を意図的にしていると、次第に「ん?もしかして今はまったりモードになる時なのか?」と体がクールダウンしてきます。

(このヒートアップ状態を「交感神経の優位」、クールダウン状態を「副交感神経の優位」といい、これらは自律神経の中に含まれる特性なのですが、今回はさらっと説明するに止めますね)

よく「緊張した時は深呼吸をしましょう」と言われますが、深い呼吸・深呼吸はストレスに過剰に反応していた状態をゆったりモードに導いてくれる、もっとも簡単なリラックス法なんです。

呼吸が浅くなっているのに気付いたら、その都度呼吸を深くして整える。

これを意識して数分でも行ってみるとだんだんと落ち着いてくるのがわかるかと思います。

 


 

2【瞑想の呼吸】

現代社会を生きていく中で、ストレスを全く感じないようにする、ということは不可能に近いですよね。

では、ストレスや緊張を感じた時に少しでも強張りを解くためにはどうしたら良いのか。効果的な「呼吸」とは何なのか。

それはズバリ、瞑想時の呼吸です。

呼吸と一口に言っても、その方法は数多く存在します。

・普段私達が意識をせずに行っている呼吸
・合唱の際に声を大きく出せる様、お腹で息をする「複式呼吸」
・ヨガの際に行う「ヨガ呼吸」
など、それぞれの用途に合わせた呼吸法があります。

もちろん、瞑想時にも専用の呼吸法が存在します。
この瞑想時の呼吸法が、私に良い効果をもたらしてくれました。
日常のちょっとした場面で「あれ?前よりも調子良いかも?」と感じることが増えたように思います。

たとえば・・・ ・ストレスを感じたとしても、落ち着きを取り戻すスピードが上がった。
・「今、ここ」「現時点」を意識できるようになり、
 過去や未来に過剰に目を向けなくなった。
・自分の状態を敏感に感じ取れるようになり、瞑想を早めに行う事で、
 気分の落ち込みの重症化を避けられるようになった。
・何より瞑想していると「うわぁ~!きもちいい~!」といった
 クセになる感覚が味わえる 笑

びっくりしますが、呼吸をちょっと意識すると様々なことが変わってきます。
私は以前よりも生きやすくなった気がします。文字通り「息がしやすくなった」感じがします。
ストレスが凄い時って、食道とか気管のあたりがぎゅっと詰まるような、息苦しい感じがしますものね。
呼吸ってこんなにも大事なものだったのだと気づいたのです。

 


 

3【おすすめの瞑想本】

「瞑想の凄さはわかったけど、実際どうすれば良いの!?」と言う方におすすめの本をご紹介したいと思います。

私が瞑想を始めるにあたって、参考にした本はこちら。

★「頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる」
アンディ・プディコム=著 満園真木=訳

瞑想について書かれた本はたくさんありますが、一番最初に読んだのがこの本です。

難しい表現は無く、わかりやすいたとえ話や著者の体験したエピソードを交えて瞑想の大切さを教えてくれます。

いわゆる宗教とか、スピリチュアルな本ではありませんからご安心下さい 笑
どうしても「瞑想」というと怪しいイメージになってしまいますが「瞑想は自分をご機嫌にするための一つの方法」と思って良いかと思います。

「瞑想は10分間」をルールとしているので、飽きずに無理なく続けられると思います。
この本では眠りにつく時や食事の時、歩いている時も瞑想を取り入れることが可能だと書かれています。

★「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」
グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳

という本の中にも同じようなエピソードがあります。
「食事の時はその食事のことだけを考えよう」と著者とその妻が実践してみるというものです。
「料理の匂いは?色は?味は?風味は?舌触りは?手で触れるものなら手触りは?皿の色は?フォークの硬さは?」などを感じながら食事を「味わう」

目の前の事に一点集中して、余計な事にエネルギーを使わない。最高のパフォーマンスを出せるようになる。というのが「エッセンシャル思考」だといいますが、これも一種の瞑想状態なのではないでしょうか。

こちらの「エッセンシャル思考」もとても面白く・勉強になる本なので、是非読んでみてさいね!
ミニマリスト的な思考ともリンクしているのでそのようなことに興味がある方にはおすすめです!

 


 

4【集中力が途切れても大丈夫!瞑想はゆるゆるでOK】

上記で「頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる」という本をご紹介しましたが、
この本の根幹にあるものは「今ここ」を「意識する」ということだそうです。

瞑想をしようと意気込み、いざ呼吸を整えて・・・とやっていると、
「明日の会議、どうやったら良いものになるだろうか・・・」
「そういえば、●●さんが言っていたあれはどうなったのだろう・・・?」
「今日はあれをしてこれをして、ああ、時間が無い・・・!」
というように、次から次へと考えが湧き出てくる・止まらなくなる。

瞑想時に限らず、日々の生活の中でこういった悩みや思考が頭の中に巣食うことは多々あるかと思います。

しかし、瞑想中にどこか他の場所に意識が向いてしまうことは仕方ないと著者は言います。

私は瞑想は心を空っぽにした状態が正しいことであり、色々な考え(欲・煩悩・雑念等)は悪で未熟なダメな状態だとばかり思っていました。

「正しい空っぽの心」というと、ドラマや映画等でよく目にする、
座禅を組んでいる人の肩をお坊さんが長い木の板で肩をパーン!と叩く・・・といったイメージがありました 笑
肩を叩かれる=空っぽじゃないんだ・・・と思っていたのです。

思考することは至極当然であり、それを止めることはできない。
では、瞑想とは何なのか。どうすれば瞑想状態なるものを体験できるのか。

それは、瞑想中にどこかにいった意識(色々な事を考え始めた時)を「いけないいけない、戻しましょ」と言って「今、ここ」に戻してあげる
そして、再度「今、ここ」に意識を集中させる。そのくり返し。ということなのだそうです。

 


 

5【瞑想がうまくいっている時】

私のイメージでは「今、ここ」状態の時は自分の体の中心にピントが合っている感じがします。
ピッタリど真ん中、ぼやけることなく「フォーカスされている」感じ。
しかし、意識がどこかに行っている時というのは、頭の斜め後ろとか、自分の体から数十センチ離れた所とか、そういった場所にピントが合っている感じがします。

そんな時は「あ、「今、ここ」にはいない。戻っておいで」と思いながら、掃除機のコードやメジャー(巻き尺)などを本体にジャッ!!っと瞬時にしまう様に、意識を戻してあげるのです。
意識がどこかに散歩に行っているのを「認識した時・気付いた時」に、その都度戻してあげる。
そしてまた、瞑想を再開させる。

この繰り返しが、瞑想=心を空っぽにする、ということなんだろうなぁ、と思います。

最初から最後まで気を張り詰めて「ちゃんと瞑想しなきゃ、ちゃんと集中しなきゃ」と思いつめなくても、
「意識がウロウロするのは当然の事なんだよ、そうなったら修正すれば良いんだよ~」と本と著者に言われた様な気がして、肩の力がスッと抜けました。

ここでもやはり「ほどほどに」が活きてくるんですね。

 


 

6【まとめ】

ストレスがかかっているサインである浅い呼吸を、早い段階で気付いてあげる。

瞑想をしてリラックス。しだいに深い呼吸になってくる。

瞑想を繰り返す内に、浅い呼吸をしている事が少なくなり、日常でも嬉しい変化が起こってくる。
ストレスへの耐性ができてくる。


この流れで私自身、毎日をとても楽に過ごすことができています。

今回は瞑想の呼吸にフォーカスして記事を書きましたが、ぶっちゃけると自分ができそうな呼吸法をやっていればある程度深い呼吸に戻っていくでしょうし、リラックス状態にはなるとは思います。
でも、もしも数ある呼吸法の中で迷ったら、とりあえず瞑想に触れてみることをおすすめします。

瞑想のくわしいやり方を知りたい方は、是非こちらの本を読んでみて下さいね!
わかりやすく、気をはらずに瞑想をしたい時にぴったりの本です。

★「頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる」
アンディ・プディコム=著 満園真木=訳

また、途中でご紹介したこちらの本。

★「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」
グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳

後日、改めて記事にしたいと思っています。
本当に良い本なので!少しでも気になった方は是非!
私がミニマリスト・シンプリストを目指す際にとても参考になった一冊です。

「瞑想をやるのはまだ少し怖い、ちょっと待って・・・」という方は、ストレスに直面した時、深呼吸だけでも試してみて下さいね。
大きく深く息を吸って吐く。これだけで気分が変わってくるかと思います。

ざっくりと言うと瞑想とは、
「静かに呼吸をしながら「今、ここ」に意識を向ける」をやるだけです。
後は何もしません。お金もかかりません。かかる時間は10分間だけです。

10分間で、後々深く呼吸する癖が付き、メンタルも良くなっていくならやってみない手はありません!

 

・ストレスフルで頑張り過ぎてしまった方。
・どうにかして心や体の不調を軽くしたい方。
深い呼吸と瞑想。試してみてはいかがでしょうか。